今年も土用の丑の日が近づいてきましたね。「土用」の丑の日を「土曜日」の丑の日と思っていた人も少なくないはずです。
土用の丑の日に食べるものと言えばウナギが有名ですが、なぜウナギを食べるのでしょうか?
そもそも、土用の丑の日とは何なのでしょうか?
わかりやすくご紹介いたします。
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目次
土用の丑の日って土曜日の事?なぜうなぎを食べるの?
言葉は聞いたことあるけど、土用の丑の日って何だろう?と思っている人も多いと思います。
そこでまず、土用の丑の日について説明したいと思います。
【土用】
土用とは四立、いわゆる立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間(または19日間)のことです。
【丑の日】
丑の日とは、十二支の子(ね)、丑(うし)、寅(とら)…の丑のことです。この十二支は干支を数える以外にも、カレンダーを数えたりする役目も持っています。
すなわち、土用の丑の日とは
【土用】の中にある【丑の日】
ということになります。なるほど、だから【牛の日】ではなく【丑の日】なんですね。
2017年の立秋は8月7日になるので、土用の日はその前の7月19日頃~8月6日までで、その中でも丑の日は7月25日と8月6日の2日になります。
ではなぜ土用の丑の日にウナギを食べるのでしょう?
それについて、説明していきます。
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・なんでウナギを食べるの?
昔から、土用の丑の日に「う」のつく食べ物を食べる風習がありました。
夏バテ防止に梅干しやうどんも食べられていたようです。
それなのに、なぜこってりとしたウナギが代表的になったのでしょう?
そもそも脂がのったおいしーいウナギを食べられるのは初冬です。
一説によると、夏の暑い時期に旬でもない、タレがこってりしたウナギが売れなくて困ったあるウナギ屋が、【平賀源内】という人に相談したのがきっかけです。
実はこの平賀源内さん、 学者、発明家、医者などをされていた多才な方だったんですね。
その方のアイディアで、店先に≪本日、土用の丑の日≫と張り紙を出したそうです。
なんとそれが大当たり!お客さんが来るわ来るわで、それ以降土用の丑の日にはウナギというのが定着したようです。
・こんなものも食べられている!
実は土用の丑の日に食べられているのはウナギだけではないんです。
それは…
黒い食べ物
これは古代中国の神の【玄武】に由来していると考えられています。玄武を象徴する色が黒だったから、ということのようです。
確かに【玄】という字は【くろ】と読みますね。この玄武にちなんで、【黒いものを食べると夏負けしない】ということわざまであるようです。
黒い食べ物として、黒ごま、ごぼう、黒砂糖、黒豆、イカスミ、チョコレート等々、簡単に手に入りそうなものからそうでないものまで、様々なものがありますね。
まとめ
今回は土用の丑の日、そして土用の丑の日に食べられているものについて説明しましたが、いかがだったでしょうか?
土用の丑の日は土曜日のことではありませんでしたね。
また、近年ではウナギも高級品になりなかなか手が出せなくなりましたが、この時期にはやっぱり土用の丑の日という口実でウナギを食べたいものですね。
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